高齢者が水分を飲まない5つの理由と対策

高齢者が水分を飲まない5つの理由と対策 おうち介護の知恵

高齢のご家族から「喉が乾かないから飲みたくない」と言われると、無理に勧めていいのか悩ましいですよね。
そもそも、飲まない理由として、加齢による体の変化や様々な理由があります。

この記事では、高齢者が水分を飲まない理由を5つにわけて分かりやすく解説していきます。飲まない理由が分かることで、飲んでもらうための対策を工夫できます。

▽この記事を書いた人

看護師あざらし|現役看護師

✅急性期病院・訪問看護歴

✅看護師単発バイトで20か所以上勤務

✅実体験をもとに働き方・役立つ情報発信

1.喉の渇きを感じにくくなる

高齢になると喉の渇きを感じる機能が衰えてしまいます。
そのため、喉の渇きに気付かず、水分補給を積極的に行わなくなります。

看護師あざらし
看護師あざらし

メモリのあるコップやボトルで、1日の水分量を確認できるようにしてみるのはどうでしょうか?

目標を1Lなどにして、こまめに飲めるようにすると飲む量が増えるかもしれません。

2.トイレに行く回数を減らしたい

加齢によって、膀胱の柔軟さがなくなってきたり、膀胱の中に尿を貯められる量が減ったりします。また、尿意を感じてから排尿を我慢する能力も低下します。そのため排尿する回数が増えてしまいます。飲む量を減らして、トイレに行く回数を減らしたいと考える方も。

看護師あざらし
看護師あざらし

トイレに行くまでの距離が大変であれば、ポータブルトイレや紙パンツの検討もいいかもしれません。

3.飲み込むことが難しい

加齢によって飲み込む力も低下します。うまく食道に食べ物や液体が流れずにむせることもあります。

看護師あざらし
看護師あざらし

むせがある場合は、自己判断でとろみをつけたりゼリー状にしたりするのではなく、医師や看護師、言語聴覚士などに相談してみてください。

4.認知機能の低下

水分補給そのものを忘れてしまったり、「飲んだ」と思い込んでしまったりすることがあります。自分で冷蔵庫から飲み物を出す、コップに注いで口元までに持ってきて飲むという動作自体負担になっている場合もあります。

看護師あざらし
看護師あざらし

食事やおやつの時間に飲み物を添えるなど、生活の中で水分をとるタイミングを決めておくのも一つの方法です。

ストローや水のみなど、本人が使いやすい容器を考えてみるのもいいかもしれません。

5.味の好み

お茶や水が苦手で飲水量が減っているケースもあります。

看護師あざらし
看護師あざらし

水やお茶が苦手な場合は、本人の好みに合わせて別の飲み物を試す方法もあります。ただし、糖分や塩分を多く含む飲み物は、持病や食事制限がある場合には注意が必要です。

まとめ

高齢者が水分を「飲みたくない」と話す背景には、水分そのものを飲みたくないという気持ちだけではなく、加齢による身体の変化や排泄への不安、嚥下機能、認知機能、生活環境などさまざまな理由があります。「水分を飲まない状態が続いている」「尿が少ない」「ぐったりしている」など、いつもと違う様子がある場合は、早めに医療職へ相談しましょう。

参考文献

東京都保健医療局:4 高齢者の 1 日の水分量

京都大原記念病院グループ

MSDManuals尿路への加齢の影響尿路への加齢の影響

タイトルとURLをコピーしました