
長時間、家事をすると腰が痛い
腰が痛いのは「年齢のせいだから仕方ない」と家事の際、我慢している方もいるのではいでしょうか。
特に、家事は毎日のことなので痛みを我慢して続けている方もいるかもしれません。
家事を行う際、無意識のうちにやりがちな癖に腰に負担がかかる動作があります。
整形外科病棟で看護師として働いた経験から、家事で腰に負担をかけない動作を紹介します。

▽この記事を書いた人
看護師あざらし|現役看護師
✅急性期病院・訪問看護歴
✅看護師単発バイトで20か所以上勤務
✅実体験をもとに働き方・役立つ情報発信
腰痛とは
腰痛には、特異的腰痛と非特異的腰痛の種類があります。
腰痛の原因が特定できるものを特異的腰痛(代表的なものには椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症など)
はっきりとした原因が特定できないものを非特異的腰痛と呼びます。
家事で腰痛になりやすいのはなぜ?
家事で腰痛になりやすい原因として以下の2つが挙げられます。
椎間板への負担:家事には前かがみや腰をひねる動作が多くあります。こうした姿勢や動作を繰り返すことで、腰への負担が大きくなることがあります。
筋肉への負担:前かがみや同じ姿勢が続くことで、腰周辺の筋肉に負担がかかることがあります。
前かがみの姿勢が続く
- 洗濯物をたたむ
- 掃除
- 料理
- お風呂掃除
重いものを持ち上げる
前かがみの姿勢から重いものを持ち上げることで腰への負担がかかります。
- 洗濯物
- 布団
- 買い物袋
- ゴミ捨て
腰をひねる動作が多い
- 洗濯機から洗濯物を取り出す
- 掃除機をかける
- 物を横に置く
家事で腰痛を防ぐ5つのポイント
洗濯物を持ち上げるときは腰を曲げすぎない
洗濯物を持ち上げるとき、腰だけを曲げて持ち上げていませんか?
腰を深く曲げた状態で重いものを持ち上げると、腰に負担がかかります。
この姿勢が腰に負担がかかるのでおすすめは、膝を曲げて下半身の力をつかって持ち上げるようにする動作です。
掃除機をかけるときは前かがみを続けない
掃除機を体から離しすぎると、前かがみになりやすくなります。掃除機を体に近づけ、腰だけを曲げた状態で腕を伸ばして掃除し続けないようにしましょう。
洗濯物を干すときは無理に腕を伸ばさない
高い位置に洗濯物を干すときは、無理に腕を伸ばしたり、腰を反らしたりしないようにしましょう。
また、洗濯機から洗濯物を取り出すときは、腰だけをひねるのではなく、体の向きごと変えることを意識してみましょう。
料理では同じ姿勢を続けない
長時間たちっぱなしの姿勢も腰を支える筋肉に負担がかかります。前かがみの姿勢や腰をかがめて荷物を持つ動作は、椎間板にかかる圧力が約1.5倍〜2倍以上に跳ね上がるといわれています。
間に休憩をはさみながら行えるといいですね。
布団・ゴミ・買い物袋など重いものは一気に持たない
重い物を持ち上げるときは、膝を曲げて下半身の力を使って持ち上げる動作をみにつけるといいですよ
こんな腰痛は医療機関へ相談
- 強い痛みが突然出た
- 足のしびれがある
- 足に力が入りにくい
- 発熱がある
- 転倒後から痛い
- 痛みがどんどん強くなる
- 排尿・排便に異常がある
こうした症状がある場合は、単なる腰痛だと自己判断せず、医療機関に相談しましょう。症状によっては、脊椎の病気や内臓の病気などが隠れている場合があります。
まとめ
整形外科病棟で働いていると、腰の疾患で入院していない方でも腰痛を抱えながら生活している方を多く見てきました。腰痛を防ぐためには、痛みが出てから対処するだけでなく、普段の動作を見直すことも大切です。
家事は生活するうえで必要なことですが、腰への負担がかかりやすい姿勢が知らず知らず積み重なることもあります。姿勢や動作を工夫して少しでも腰に負担がかかりにくい家事動作を取り入れてみましょう。腰痛を「年齢のせい」と決めつけず、痛みが続く場合や強い症状がある場合は、医療機関に相談してください。
参考文献
