訪問看護師の1日の流れ|仕事内容・スケジュール・やりがいまで紹介【経験者が解説】

訪問看護師の1日の流れ仕事内容・スケジュールやりがいまで紹介 看護師ライフ

「訪問看護って1日どんな仕事をしているの?」

「一人で訪問は不安じゃない?」

「オンコールって大変?」

「給料と残業は?」

私も訪問看護を経験する前は、このような不安や疑問がありました。

一人で訪問することへの自信もありませんでした。

看護師あざらし
看護師あざらし

でも、実際の現場は思っていたよりも働きやすく、やりがいがありました。

この記事では、

経験者の視点から訪問看護師のリアルな1日のタイムスケジュールや具体的な仕事内容、病棟との違いを分かりやすく解説します。

さらに、多くの人が気になる「実際の訪問件数」オンコールの実態」「残業や給料事情」といったよくある疑問にも本音でお答えします。

▽この記事を書いた人

看護師あざらし|現役看護師

✅急性期病院・訪問看護歴

✅看護師単発バイトで20か所以上勤務

✅実体験をもとに働き方・役立つ情報発信

この記事を読めば、訪問看護で働く具体的なイメージが湧き、あなたの転職への不安が解消されるかもしれません。

この記事でわかること

訪問看護師のリアルな1日のタイムスケジュール(出勤から退勤)

訪問中に行う具体的な仕事内容

「訪問件数」「休憩時間」「残業」「オンコール」などの気になる実態

✅病棟勤務と訪問看護の違い

✅経験者が感じた訪問看護ならではの「やりがい」と「大変なこと」


訪問看護師の1日のタイムスケジュール

8:30 出勤・朝礼

スタッフ全員で朝礼を行います。

基本的に状態が安定されている利用者さんが多いため、情報収集の前残業はありませんでした。

ipadを使用し追加の情報がないか確認します。

具体的には、以下のような内容を全員で共有します

  • 当日の訪問予定確認☞急なキャンセルや時間変更がないか
  • 利用者さんの情報共有☞前日からの状態変化。主治医や指示の有無。
  • 夜間オンコール報告☞夜間にオンコール対応をした利用者さんの共有
  • スタッフ間での連絡事項・相談事項の共有
看護師あざらし
看護師あざらし

情報共有をオンラインチャットで行うステーションもあります。

 

私としては、顔を合わせて挨拶や情報共有の確認のできる時間が安心感につながりました。

 

そこは、性格や生活スタイルに合わせて選ぶといいですね

「情報共有はとても大切。利用者さんの状態変化があれば全員で確認します。」


9:15 午前の訪問開始

電動自転車や軽自動車に乗って、いよいよ利用者さんのご自宅へ出発します。

午前中はだいたい2〜3件のお宅を訪問するのが一般的なスケジュールです。

当日のキャンセルや緊急訪問も時々あります。

  • バイタル測定・状態観察(顔色や体調の変化、お話の聞き取り)
  • 医療処置(点滴の管理、褥瘡などの創傷処置、カテーテル類の管理)
  • 内服確認・服薬セット(お薬が正しく飲めているか、残薬の確認)
  • 生活のケア(入浴介助や清拭などの清潔ケア)
  • ご家族からの相談対応(日頃の介護の悩みや不安の傾聴)
看護師あざらし
看護師あざらし

やっている看護技術は病棟と一緒です。

点滴や採血などの処置は病棟に比べ少ないですね。


12:00 昼休憩

  • ステーションに戻る
  • 外で食べる日もある
看護師あざらし
看護師あざらし

休憩時間は訪問時間によりますが、しっかりと1時間でした。

 

自分の席で、コーヒーマシーンで入れたコーヒーとお菓子を楽しむことも。

 

近所の美味しいお店のパンをテイクアウトすることもありました。

 

最初は、休憩時間はちゃんと休めるのだと驚きましたが、嬉しかったですね。


13:00 午後の訪問

お昼休憩をとってエネルギーをチャージしたら、午後の訪問へ出発します。

ステーションや日によって異なりますが、午後からはだいたい2〜4件のお宅を訪問します。

  • 状態観察
  • 医療処置
  • ご家族への説明

16:30 ステーションへ戻る

すべての訪問が終わったら、ステーションに戻って事務作業や他職種への電話・書類報告を行います。

「直行直帰」が可能なステーションも多くありますが、基本的には一度ステーションに戻り、チームでの情報共有やフィードバックを受ける流れでした。

帰社後に行う主な業務は以下の通りです。

  • 看護記録の入力・完了(訪問中の内容をタブレットやPCで記録)
  • 主治医やケアマネジャーへの報告・連絡(体調変化のあった利用者さんについて、電話やFAXで報告)
  • ステーション内での情報共有(オンコール担当者への申し送りや、他スタッフへの相談)
  • 翌日の訪問準備(明日のルート確認、必要な医療物品や処置道具の補充・準備
看護師あざらし
看護師あざらし

記録はできるだけ訪問の合間に入力すると、残業が減りました。

記録もipadで行えるので、時間短縮になりましたね。


17:30 退勤

オンコール担当なら携帯を持って帰宅。


訪問中の仕事内容

訪問看護の仕事は、病気や障がいを抱えながらも「自宅で暮らしたい」という利用者さんの生活を支えています。

  • バイタル測・医療処置
  • 清潔ケア
  • 家族支援
  • 多職種との連携

病気だけではなく「生活」を見るのが訪問看護の特徴です。


血圧を測る看護師

訪問看護師の1日の訪問件数

訪問件数

1日に訪問する件数は、一般的に4〜6件程度が目安です。

病棟の受け持ち患者数に比べると少なく感じるかもしれません。

しかし、訪問看護は1対1で深く関わるため、スケジュール管理や移動時間の使い方がポイントになります。訪問件数に関するリアルな実態は以下の通りです。

  • 1日の訪問件数は4〜6件が一般的午前2〜3件、午後2〜3件のペースが多い
  • 利用者さんによって1回の訪問時間が異なる30分〜90分など、ケア内容で変動
  • 移動時間も大切な仕事の一部☞自転車や車での移動時間は、次の訪問への頭の切り替えや、ちょっとした息抜きの時間にもなります

病棟のようにナースコールに追われることはありません。

 

ですが、件数が多い日は移動がタイトになることも。

 

ステーションによっては「移動が負担にならないルート」を考慮してスケジュールを組んでくれるので、事前に確認してみるのがおすすめです


病棟との違い

項目病棟看護訪問看護
患者数(受け持ち)1日7〜10人など(常に複数人を同時並行でケア)1回につき1人(1対1でじっくり向き合える)
看護を提供する環境病院(医療設備が整った環境)利用者さんのご自宅や施設(個々の生活空間)
判断のしかたその場に医師や先輩がおり、すぐに相談・確認できる迷った時はステーションへ電話等で相談
業務のスケジュールナースコールや急変、検査対応などで突発的な仕事が多い訪問枠が決まっており、自分のペースで動きやすい(時々緊急訪問ありますがチームで調整)
看護師あざらし
看護師あざらし

最初は1人で訪問することに不安がありました。

でも、困ったときは電話で相談できる体制があり安心でした。


訪問看護師のやりがい

1. 利用者さん1人1人と「じっくり」関われる

病棟では複数の患者さんを同時に受け持ち、ナースコールや検査の対応で常に時間に追われがちです。

しかし訪問看護は、訪問している時間(30分〜60分など)のすべてを、目の前の1人の利用者さんのためだに使えます。

看護師あざらし
看護師あざらし

「あなたを待っていたよ」と言われ、訪問最初に電球を替えたこともあります(笑)

 

「これで生活ができる」と言われて嬉しかったですが、訪問看護ならではだと思いました。

ほかにも、「今日はいつもより元気がないな」「このお薬、飲みづらそうにしているな」といった普段の生活の様子を知ることで気付きも増え、そのご家庭に合うような看護を提供できます。

2. 在宅生活を支える看護ができる

在宅の主役は暮らしている利用者さん、ご家族です。

病気があっても、障がいがあっても、「住み慣れた我が家でその人らしく暮らすこと」を支えるのが訪問看護師の役割です

利用者さんのこれまでの人生や価値観に触れながら、その人の生活リズムに合わせたケアを工夫していくプロセスには、大きな面白みがありました。

3. 利用者さんやご家族から「ありがとう」を直接もらえる

訪問看護は、利用者さんの「自宅」に伺うため、関係性が深まりやすいのが特徴です。

自分の行ったケアやアドバイスによって、「自宅でお風呂に入れて本当によかった」「あなたが来てくれるから安心して過ごせる」といった感謝の言葉をダイレクトに受け取る機会がたくさんあります

この温かい言葉が、日々のモチベーションに深く繋がります。


大変だと感じること

魅力の多い訪問看護ですが、病院とは働く環境がガラリと変わるため、慣れるまでは大変さを感じる部分もあります。

1. 「緊張するご自宅」や相性への戸惑い

訪問するには、独特のルールがあるお宅や、最初は少し気難しく感じる利用者さんもいらっしゃいます。

病棟のように「ナースステーションに囲まれた安心感」がないため、関係性が築けるまでは「失礼のないようにしなきゃ」と緊張してしまうことがありました。

2. 天候に左右される移動のハードさ

真夏の猛暑、梅雨の長雨、冬の厳しい寒さや雪の日でも、待っている利用者さんのもとへ行かなければなりません。

看護師あざらし
看護師あざらし

病棟勤務と違い、この移動の体力的なキツさ」はギャップになりやすいです。

3. オンコール対応(夜間・休日の携帯当番)

多くのステーションでは、夜間や休日の緊急トラブルに対応する「オンコール体制」をとっています。

当番の日は、「いつ電話が鳴るかわからない」という特有の緊張感があり、慣れるまでは熟睡できないこともありました。

お風呂中には、鳴っていないのに電話の音が聞こえることも。

看護師あざらし
看護師あざらし

最初の頃はとても緊張しました。

 

しかし、とにかく寝ると決めて、割り切って眠っていました。

 

工夫としては、オンコールの就寝前には、部屋にアロマスプレーをまいていましたね。

 

私のステーションでは、時期にもよりましたが、真夜中の呼び出しは少ないようでした。

 

呼び出しの傾向なども利用者さんの特徴も関わっていると思います。

4. 狭い道での運転や駐車のプレッシャー

車での訪問が多い地域の場合、日々の「運転」そのものがストレスになることがあります。

狭い一本道など、慣れないルートを運転したり、バックでの難しい駐車を求められたりする機会も多いです。

ペーパードライバーに近い状態からスタートする看護師にとっては、最初は大きなハードルになります。


よくある質問(FAQ)

残業は多いですか?

A. 病棟に比べると圧倒的に少ないですが、ゼロではありません。

訪問看護は時間が決まっているため、基本的には定時で帰りやすい仕事です。

病棟のような「突発的なナースコール」や「急な入院対応」による残業はありません。

ただし、訪問が長引いたり、ステーションに戻ってからの書類作成(報告書や記録)が溜まったりすると、30分〜1時間程度の残業が発生することはありました。

オンコールは必須ですか?

A. ステーションによりますが、持たない働き方を選べる職場も増えています。

24時間対応」のステーションでは、基本的には順番でオンコール携帯を持つことになります。

しかし最近では、「日勤のみ」のパート求人や、正社員でもオンコール免除の枠を用意しているステーションも増えています。

自分の生活スタイルに合わせて職場を選ぶのがポイントです。

若手でも働けますか?

A. 臨床経験が2〜3年あれば十分働けます!最近は新卒を受け入れるステーションも。

以前は「訪問看護はベテラン看護師」と言われていましたが、今は教育体制やマニュアルが整ったステーションが非常に多いです。

基本的な看護スキルがあれば、在宅特有のケアは働きながら覚えていけます。

わからないことはその場で先輩に電話相談できるので、やりたい気持ちがあれば歓迎してくれるステーションも多々あります。

給料は?

A. 基本給は病棟とほぼ変わりませんが、夜勤手当や残業代がなくなる分、年収は下がりました。

公的機関の調査データをもとに、病棟看護師と訪問看護師のリアルな収入差を比較しました。

比較項目病棟看護師(病院勤務)訪問看護師(ステーション勤務)
平均基本給(月額)約28.0万円約28.0万円
平均税込給与総額(月額)約40.9万円約38.3万円
想定される平均年収約480万〜600万円約450万〜550万円

※データ参考:2025 年 看護職員実態調査 報告書 日本看護協会「看護職員の賃金に関する実態調査」

夜勤手当(月約3万〜5万円)がないため年収ベースで30万〜70万円ほどダウンするケースが多いですが、訪問看護には以下のようなカバー仕組みもあります。

  • オンコール手当(携帯保持や夜間出動に応じた手当)
  • 訪問インセンティブ(規定の件数を超えた分だけ上乗せされる歩合制)

※インセンティブ・・・頑張った分だけ収入につながる仕組みがあります(例 1ヶ月の訪問件数が90件を超えたら、1件あたり〇〇円支給など)

看護師あざらし
看護師あざらし

年収は少し下がりましたが、インセンティブや手当を活かせば病棟に近い年収を維持できます。

 

何より「夜勤なし・残業ほぼなし」を考えれば納得できました。

 

夜勤のストレスが無くなったので、無駄遣いも減り節約も考えられる余裕ができました。


まとめ

今回は、訪問看護師のリアルな1日の流れや、気になる疑問について解説しました。

  • 訪問看護は1日4〜6件程度訪問することが多い
  • 利用者さん1人1人とじっくり関われる
  • 病棟とは違ったやりがい(生活を支える看護)がある
  • 大変なこともあるが、自分で工夫して看る力が身につく

夜勤手当がない分、病棟時代より額面の給料が下がる傾向にはあります。

しかし、「夜勤なし・残業ほぼなし」で自分の時間を大切にしながら、目の前の利用者さんに1対1で関わることができるのは訪問看護ならではの大きな魅力です。

病棟のバタバタした業務に疲れてしまった」もっと1人ひとりに寄り添った看護がしたい」と感じている方は、ぜひ新しい働き方の選択肢として訪問看護を検討してみてはどうでしょうか。


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